日本からニュージーランドへ犬を連れていくことはできる

日本で飼っている犬をニュージーランドへ連れていくことは可能です。
ただし、通常の荷物のように飛行機へ乗せるだけでは入国できません。ニュージーランドは動植物の持ち込みを厳しく管理しているため、渡航前に複数の検査や申請が必要です。
手続きはMPI(ニュージーランド第一次産業省)が定める条件に沿って進めます。
犬を連れていくために必要な主な手続き
日本からニュージーランドへ犬を連れていく場合は、主に次の準備が必要です。
- マイクロチップの装着
- 狂犬病ワクチンの接種
- 狂犬病抗体価検査
- Import Permit(輸入許可証)の申請
- ニュージーランド国内の検疫施設の予約
- 出発前の健康診断と寄生虫検査
- 日本の動物検疫所での輸出検査
- 航空会社またはペット輸送会社の手配
- ニュージーランド到着後の検疫
検査や申請にはそれぞれ期限があり、順番を間違えると予定していた便に乗れない可能性があります。
家族の渡航日が決まってから準備を始めるのではなく、移住計画の早い段階で動物病院やペット輸送会社へ相談しましょう。
ニュージーランドで犬を飼育できる物件についてはニュージーランドの賃貸住宅でペットは飼える?Pet Bondとペット可物件を解説で解説しています。
犬の渡航準備は6ヵ月以上前から始める
日本からニュージーランドへ犬を連れていく場合は、家族の渡航日の少なくとも6か月前から準備を始めましょう。
マイクロチップの装着、狂犬病ワクチンの接種、抗体価検査などを順番に行う必要があり、検査結果が出るまでにも時間がかかります。
手続きの不備や検査のやり直しが発生すると、犬だけ予定していた日に出国できない可能性があります。
最初に動物病院とペット輸送会社へ相談する
渡航時期が決まったら、海外への犬の輸送に対応している動物病院とペット輸送会社へ相談します。
ニュージーランドへの輸入経験がある会社であれば、検査の時期や必要書類、航空便、検疫施設の予約を含めてスケジュールを組んでもらえます。
特に大型犬や短頭種は、航空会社や時期によって輸送条件が異なるため、早めの確認が必要です。
検疫施設と航空便も早めに確保する
ニュージーランド到着後に犬が滞在する検疫施設は、利用できる施設や受け入れ頭数が限られています。
希望日に空きがなければ、家族とは別の日程で犬を渡航させなければならない場合があります。
動物病院での検査だけでなく、検疫施設と航空便の予約も並行して進めましょう。
日本は狂犬病がない国の輸入区分に該当する
ニュージーランドでは、犬が出発する国や地域によって輸入条件が異なります。
日本は、MPI(ニュージーランド第一次産業省)が認める狂犬病がない国・地域の区分に含まれています。
そのため、日本から直接犬を連れていく場合は、狂犬病が発生している国から輸入する場合とは検査条件が異なります。
日本で6ヵ月以上飼育されていることを確認する
ニュージーランドへ連れていく犬は、出発前の6か月間を日本などの認められた国・地域で継続して過ごしている必要があります。
生後6か月未満の犬や、出発前6か月以内に輸入対象外の国へ滞在した犬は、条件を満たさない可能性があります。
海外旅行や一時帰国などで犬を日本国外へ連れていったことがある場合は、滞在した国と期間をペット輸送会社へ伝えて確認しましょう。
マイクロチップを装着する
日本からニュージーランドへ犬を連れていく場合は、最初にマイクロチップを装着します。
すでにマイクロチップを装着している犬は、新たに装着する必要はありません。ただし、ニュージーランドで読み取れる規格に対応しているか確認が必要です。
ニュージーランドへの犬の輸入に必要な書類
犬をニュージーランドへ連れていく際は、MPI(ニュージーランド第一次産業省)へ提出する書類と、日本を出国するときに使用する書類を準備します。
主な必要書類は次のとおりです。
| 書類 | 内容・取得先 |
|---|---|
| Import Permit(輸入許可証) | MPIへ申請して取得する |
| 検疫施設の予約確認書 | MPI認定の検疫施設から発行してもらう |
| Veterinary Certificate(獣医衛生証明書) | 動物病院で検査・処置の内容を記載してもらう |
| ワクチン・検査記録 | 接種日、検査日、結果、マイクロチップ番号を確認する |
| Export Quarantine Certificate(輸出検疫証明書) | 日本の動物検疫所で輸出検査を受けて取得する |
| 航空輸送に関する書類 | 航空会社またはペット輸送会社が準備する |
犬をニュージーランドへ連れていく費用
日本からニュージーランドへ犬を連れていく費用は、犬の大きさや航空便、検査内容、利用するペット輸送会社によって異なります。
一般的な費用の目安は次のとおりです。
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 動物病院での検査・処置 | 約5万~15万円 |
| Import Permit(輸入許可証) | NZ$200~300程度(約1万8,000~2万7,000円) |
| ニュージーランドの検疫施設 | NZ$1,500~2,500程度(約13万5,000~22万5,000円) |
| 輸送用クレート・航空輸送費 | 約30万~80万円以上 |
| ペット輸送会社の手続き代行 | 約10万~30万円以上 |
合計費用は、1匹あたり約60万~150万円以上が目安です。
大型犬は輸送用クレートが大きくなり、航空運賃も高くなります。乗り継ぎ便や追加検査が必要な場合は、さらに費用がかかる可能性があります。
到着後は最低10日間の検疫が必要
日本から到着した犬は、MPIが認定したQuarantine Facility(検疫施設)で最低10日間過ごします。
検疫中は健康状態や提出書類が確認され、必要な条件を満たしたあとに飼い主へ引き渡されます。
検査結果や健康状態に問題がある場合は、検疫期間が延長され、追加費用が発生する可能性があります。
家族の入国日と犬の引き渡し日は同じにならないため、検疫終了後の移動方法や受け取り場所も事前に確認しておきましょう。
ニュージーランドで犬を迎える場合はニュージーランドでペットを飼うには?購入・里親・ブリーダーの探し方を解説で詳しく説明しています。
犬とのニュージーランド移住は早めに準備しよう
日本からニュージーランドへ犬を連れていくことは可能ですが、マイクロチップの装着や健康検査、輸入許可証の取得、検疫施設と航空便の予約が必要です。
準備には時間がかかるため、家族の渡航日の少なくとも6か月前から動物病院やペット輸送会社へ相談しましょう。
費用は1匹あたり約60万~150万円以上が目安となり、ニュージーランド到着後は最低10日間の検疫があります。
手続きの条件は変更される可能性があるため、渡航時にはMPI(ニュージーランド第一次産業省)の最新情報を確認し、余裕を持って準備を進めましょう。
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