ニュージーランドには富裕層向けのプライベートバンクがある

ニュージーランドの主要銀行では、一般的な銀行口座とは別に、一定以上の資産や収入を持つ人を対象としたPrivate Banking(プライベートバンキング)サービスを提供しています。
プライベートバンクでは、専任の担当者が付き、日常的な銀行取引だけでなく、資産運用、住宅・投資用不動産の融資、外貨取引、資産承継など、資産全体を考えたサービスを受けられるのが特徴です。
例えばANZ Privateでは、「NZ$1.5 million以上(約1億3,500万円)の投資可能資産」、または「多額の借入があり、個人年収NZ$400,000以上(約3,600万円)」などを顧客の目安として公表しています。
ASB Private Bankingでは、個人年収NZ$300,000以上(約2,700万円)、またはNZ$1 million以上(約9,000万円)を投資する予定がある人を対象としています。
一般のNZ銀行サービスとの違い
| 一般的なNZ銀行サービス | プライベートバンク |
|---|---|
| 支店やオンラインで手続き | 専任の担当者・チームが付く |
| 普通預金・定期預金など | 資産全体を考えた提案 |
| 一般的な住宅ローン | 個別事情に合わせた融資の相談 |
| 通常の為替レート | 優遇された為替条件を利用できる場合がある |
| 自分で各サービスを選ぶ | 投資・融資・外貨など専門家と連携 |
海外からまとまった資産をニュージーランドへ移す場合は、外貨取引や投資、住宅購入など複数の金融取引が発生するため、プライベートバンクを利用するメリットが大きくなることがあります。
また、ANZ・BNZ・WestpacにはInvestor migrant(投資家として移住する人)向けのサービスがあり、Active Investor Plus Visa(投資家向け居住ビザ)でニュージーランドへ移住する投資家へのサポートも行っています。ANZ Privateには移住者を担当する専用チームやAsian Private Banking team(アジア圏の顧客を担当するチーム)もあります。
ニュージーランドの主要プライベートバンクを比較
ニュージーランドでプライベートバンキングを検討する場合、ANZ・ASB・BNZ・Westpacが主な候補になります。
利用条件やサービス内容は銀行によって異なるため、資産額だけでなく、投資・融資・海外からの移住など、何を重視するかで選ぶことが大切です。
ANZ・ASB・BNZ・Westpacの特徴
| 銀行 | 利用条件の目安 | 特に向いている人 |
|---|---|---|
| ANZ Private | 投資可能資産NZ$1.5 million(約1億3,500万円)以上、または一定の高所得・借入がある人 | 海外からの移住と資産運用をまとめて相談したい人 |
| ASB Private Banking | 個人年収NZ$300,000(約2,700万円)以上、またはNZ$1 million(約9,000万円)以上を投資する予定の人 | 日常の銀行取引・住宅ローン・資産管理をまとめたい人 |
| BNZ Private Bank | 投資可能資産NZ$1 million(約9,000万円)以上、個人年収NZ$300,000(約2,700万円)以上、または夫婦などの合算年収NZ$500,000(約4,500万円)以上が目安 | 投資や事業、不動産など複数の資産を管理したい人 |
| Westpac Private Bank | 個別の利用条件を確認 | 専任担当者と資産・融資などを幅広く相談したい人 |
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ANZ Private|海外から移住する富裕層に強い
ANZ Privateは、ニュージーランド最大手の銀行のひとつであるANZが提供する富裕層向けのプライベートバンキングサービスです。
主な顧客の目安は、NZ$1.5 million以上(約1億3,500万円)の投資可能資産を持つ人、または多額の借入があり、個人年収NZ$400,000以上(約3,600万円)の人です。
海外からニュージーランドへ移住する人にも対応
ANZ Privateの特徴のひとつが、ニュージーランドへ移住する富裕層への対応です。
Investor migrant(投資家として移住する人)を利用者として明確に想定しており、投資・融資・銀行取引などをPrivate Banker(富裕層顧客を担当する専任バンカー)に相談できます。
また、Asian Private Banking team(アジア圏の顧客を担当するプライベートバンキングチーム)も設置されています。
日本からニュージーランドへ移住し、まとまった資産の管理や投資、住宅購入などを考えている場合には、候補にしやすいプライベートバンクのひとつです。
ASB Private Banking|収入または投資額で利用条件を満たせる
ASB Private Bankingは、専任チームによる個別対応を受けられる富裕層向けサービスです。
利用条件の目安は、個人の年間収入がNZ$300,000(約2,700万円)以上、またはNZ$1 million(約9,000万円)以上を投資する予定があることです。
資産額だけでなく年間収入でも条件を満たせるため、高収入の会社経営者や専門職の人にも利用しやすいプライベートバンキングといえます。
3人の専任チームが銀行取引をサポート
ASB Private Bankingでは、Private Manager、Relationship Manager、Associateで構成される専任チームが付きます。
日常の銀行取引だけでなく、住宅ローンや投資用不動産の融資、資産運用、保険など、幅広い相談に対応しています。
メールや電話で専任チームへ直接連絡できるため、複数の金融サービスをまとめて相談したい人に向いています。
住宅購入や投資用不動産の融資にも対応
ASB Private Bankingは、自宅の購入だけでなく、セカンドハウスや投資用不動産、新築住宅の建設に関する融資もサポートしています。
ニュージーランド移住に合わせて住宅を購入する場合や、移住後に不動産投資を検討している場合にも相談しやすいでしょう。
また、ASB SecuritiesのPremium Brokingを通じて、NZXやASXの新規投資案件へ優先的にアクセスできる場合があります。
BNZ Private Bank|資産運用と投資家向け移住支援に強い
BNZ Private Bankは、資産運用と移住支援の両方に力を入れているプライベートバンキングサービスです。
利用者の目安として、NZ$1 million(約9,000万円)以上の投資可能な資産、個人でNZ$300,000(約2,700万円)以上の年収、または夫婦などの合算でNZ$500,000(約4,500万円)以上の年収が挙げられています。
これらの条件のうち、いずれかに該当する人が主な対象です。
資産運用を専門チームに相談できる
BNZ Private Bankでは、専任のPrivate BankerとSenior Associate、各分野の専門家で構成されるチームが顧客をサポートします。
国内外の運用会社を利用した資産運用のほか、投資ポートフォリオを担保とする融資や、目的に合わせたローンの組み立ても相談できます。
日常の銀行取引だけでなく、資産を守りながら増やすための長期的な運用を重視する人に向いています。
投資家ビザによる移住を専門的にサポート
BNZ Private Bankは、Active Investor Plus Visaの申請者に対する専用のサポートを用意しています。
海外にいる段階から口座開設を申請でき、投資家ビザで使用する資金をほかの資金と分けて管理するControl Accountの設定にも対応しています。
移民局へ提出するための銀行取引明細や、指定した投資資金の受領・送金を証明する書類の準備も相談できます。
投資家ビザを利用してニュージーランドへ移住する場合は、銀行手続きと投資資金の管理をまとめて進めやすいことがBNZの大きな特徴です。
Westpac Private Bank|投資家ビザと資金移動を幅広くサポート
Westpac Private Bankは、専任のPrivate Bank Adviserが銀行取引や資産運用を個別にサポートする富裕層向けサービスです。
公式サイトでは具体的な資産額や年収などの利用条件を公表していないため、利用を希望する場合は個別に問い合わせる必要があります。
企業経営者や専門職のほか、事業や高額資産の売却、相続などによってまとまった資産を得た人も主な対象です。
投資家ビザの資金を専用口座で管理できる
Westpac Private Bankは、Active Investor Plus Visaを利用してニュージーランドへ移住する人をサポートしています。
ビザ申請後にWestpacへ連絡すると、専任のPrivate Bank Adviserが投資資金を管理するためのControl Accountを設定します。
ビザ申請で指定した投資資金をほかの資金と分けて管理できるため、ニュージーランド移民局へ資金移動の証明を提出する際にも手続きを進めやすくなります。
口座の準備だけでなく、ニュージーランドへ移住した後も継続して担当者のサポートを受けられます。
為替や預金などで優遇を受けられる
Westpac Private Bankの利用者は、外国為替や融資、預金金利などで優遇を受けられる場合があります。
また、法人向け銀行業務、不動産融資、保険、金融市場などを担当する専門家にも相談できます。
日本からニュージーランドへまとまった資金を移す予定があり、為替や投資、不動産購入などをまとめて相談したい人に向いているプライベートバンクです。
ニュージーランドのプライベートバンクはどこがおすすめ?
プライベートバンクを選ぶときは、預けられる資産額だけでなく、ニュージーランドへ移住する時期や利用したいサービスも確認することが大切です。
投資家ビザで移住するならBNZまたはWestpac
Active Investor Plus Visaを利用する場合は、投資家向けの専用サポートを用意しているBNZ Private BankまたはWestpac Private Bankが候補になります。
どちらも投資資金を分けて管理するControl Accountに対応しており、移民局へ提出する資金移動の証明についても相談できます。
BNZは投資家ビザに対応した運用商品や投資機会が充実しているため、ビザの条件を満たしながら資産運用を進めたい人に向いています。
Westpacは外国為替や預金、融資などの優遇も用意されており、日本からの資金移動を含めて幅広く相談したい人に向いています。
海外から移住準備を進めるならANZ
ニュージーランドへ渡航する前から銀行口座や資金移動の準備を進めたい場合は、ANZ Privateが候補になります。
ANZには海外から移住する人を支援する専用チームがあり、口座開設や資金移動、移住後の銀行サービスについて相談できます。
日常の銀行取引から住宅ローン、資産運用まで、一つの銀行でまとめて管理したい人にも利用しやすいでしょう。
年間収入で条件を満たすならASB
保有資産ではなく年間収入で利用条件を満たせる場合は、ASB Private Bankingが選択肢になります。
個人の年間収入がNZ$300,000以上であれば、NZ$1 million以上の投資予定がなくても利用条件の目安を満たします。
ニュージーランドで会社経営や専門職を続ける人や、住宅購入と資産運用をまとめて相談したい人に向いています。
複数の銀行に相談してから決める
プライベートバンクでは、公式サイトに掲載されている条件を満たしていても、必ず利用できるとは限りません。
反対に、利用条件が公開されていない銀行でも、資産状況や今後の投資計画によってはサービスを利用できる可能性があります。
最初から一つの銀行に絞らず、移住時期や資産額、投資方針を伝えたうえで、担当者の対応や提案内容を比較するとよいでしょう。
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