ニュージーランドの賃貸住宅でペットは飼える?

ニュージーランドでは、大家の同意を得れば賃貸住宅でも犬や猫などのペットを飼うことができます。
2025年12月1日からペットに関する賃貸ルールが変更され、大家は正当な理由がなければ、入居者からのペット飼育の申し出を拒否できなくなりました。
一方、大家は通常のBondとは別に、最大で家賃2週間分のPet Bondを求めることができます。
この記事では、ニュージーランドの賃貸住宅でペットを飼うための条件やPet Bondの金額、ペット可物件の探し方、入居前に確認しておきたい注意点を解説します。
ニュージーランドへ犬や猫を連れていく方法はこちらで解説しています。
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Pet Bondとは?最大で家賃2週間分
Pet Bondとは、ペットによる物件の損傷に備えて、大家が通常のBondとは別に預かる保証金です。
2025年12月1日以降に新しくペットを飼い始める場合、大家はペット飼育を認める条件としてPet Bondの支払いを求めることができます。
Pet Bondの上限は家賃2週間分
Pet Bondの上限は、週の家賃2週間分です。
| 1週間の家賃 | Pet Bondの上限 |
|---|---|
| NZ$800(約7万2,000円) | NZ$1,600(約14万4,000円) |
| NZ$1,000(約9万円) | NZ$2,000(約18万円) |
| NZ$1,200(約10万8,000円) | NZ$2,400(約21万6,000円) |
家賃が週NZ$800の場合、大家が請求できるPet Bondは最大NZ$1,600です。
ただし、必ず2週間分を支払うわけではありません。大家の判断により、上限より少ない金額に設定したり、Pet Bondを請求しなかったりすることもできます。
ペットが複数いてもPet Bondは1件のみ
1つの賃貸契約で預けることができるPet Bondは1件のみです。
犬と猫を1匹ずつ飼う場合や、複数のペットについて大家の同意を得た場合でも、ペットごとにPet Bondを請求されることはありません。
ペットを飼わなくなった場合は、入居中であってもPet Bondの返金を申請できます。
ペットを飼うには大家へ書面で申請する
2025年12月1日以降に賃貸住宅で新しくペットを飼う場合は、事前に大家の同意を得る必要があります。
口頭だけではなく、申請内容と大家からの回答をどちらも書面で残しておきましょう。
申請時にペットの情報を伝える
ペットの飼育を申請できるのは、賃貸契約書に記載されている入居者です。
申請時には、次のような情報を大家へ伝えます。
- ペットの種類
- 飼育する頭数
- 犬の場合は犬種や大きさ
- ペットの年齢
- 物件で安全に飼育できる理由
- 地域のルールに違反していないこと
Tenancy Services(ニュージーランド政府の賃貸情報・手続き機関)が公開している「Request to keep a pet at a rental property」の申請書も利用できます。
ペットの写真や過去の賃貸住宅での飼育実績、予防接種の記録などを添えると、大家が判断しやすくなります。
大家は21日以内に書面で回答する
申請を受けた大家は、21日以内に書面で回答しなければなりません。
飼育を認める場合は、Pet Bondの支払いや退去時のカーペット清掃など、合理的な条件が付けられることがあります。
飼育を拒否する場合は、物件がペットに適していないなどの正当な理由が必要です。
大家が21日以内に回答しなかった場合は、最大NZ$1,500(約13万5,000円)のペナルティーを受ける可能性があります。
申請書と回答書は保管しておく
入居者と大家の双方が、申請書と回答書のコピーを保管します。
あとから飼育条件を確認できるように、大家から同意を得た書類は賃貸契約書と一緒に保管しておきましょう。
大家がペットの飼育を拒否できるケース
大家は、入居者からペット飼育の申請を受けた場合、理由を示さずに拒否することはできません。
ただし、物件やペットの種類に問題がある場合など、正当な理由があれば飼育を拒否できます。
物件がペットの飼育に適していない
次のような物件では、ペットの飼育を拒否される可能性があります。
- 物件が狭く、ペットを安全に飼育できない
- 庭や敷地に十分なフェンスがない
- ペットによって破損する可能性が高い設備がある
- ペットの飼育によって安全上の問題が発生する
- 集合住宅のBody Corporate(管理組合)でペットが禁止されている
物件の広さや設備だけでなく、集合住宅や地域で定められているルールも判断材料になります。
ペットの種類や頭数が物件に適していない
物件自体がペット可であっても、飼育するペットによっては拒否される場合があります。
- 物件に対してペットの体が大きすぎる
- 飼育する頭数が多すぎる
- 鳴き声などで近隣に影響を与える可能性がある
- 物件を損傷する可能性が高い
- 危険犬または威嚇犬に指定されている
- 犬の登録やマイクロチップなど地域のルールを満たしていない
同じ犬でも、犬種や大きさ、年齢、飼育経験によって大家の判断が変わる可能性があります。
拒否理由に納得できない場合
大家から提示された理由が正当ではないと考える場合は、まず大家や不動産管理会社と話し合います。
話し合いで解決できない場合は、Mediation(調停)やTenancy Tribunal(賃貸住宅に関する事柄を扱う審判所)への申し立てが可能です。
以前の大家からの推薦状やペットの飼育実績、物件がペットの飼育に適していることを示す資料などを用意しておきましょう。
ニュージーランドでペット可物件を探す方法
ペットを飼っている場合は、一般的な賃貸物件よりも早めに住まい探しを始めることが大切です。
物件情報にペット可と明記されていなくても、ペットの種類や飼育条件によって相談できる場合があります。
物件情報のペット表記を確認する
ニュージーランドの賃貸物件は、Trade Me Property(ニュージーランドの物件検索サイト)などで探せます。
物件情報では、次のような英語表記を確認しましょう。
- Pets OK
- Pets allowed(ペット飼育可)
- Pets negotiable(ペット相談可)
- No pets
Pets negotiable(ペット相談可)と記載されている場合は、ペットの種類や大きさ、頭数などを伝えたうえで個別に相談します。
ペットに関する記載がない場合も、Property Manager(不動産管理担当者)へ問い合わせて確認しましょう。
Pet CVを用意する
Pet CV(ペット経歴書)とは、大家や不動産管理会社へペットの情報を伝えるための資料です。
法律で提出が義務付けられている書類ではありませんが、ペットを問題なく飼育できることを説明しやすくなります。
Pet CVには、次のような情報を記載します。
- ペットの写真
- 種類や犬種
- 年齢と性別
- 体重や大きさ
- 避妊・去勢の有無
- 予防接種の状況
- マイクロチップや登録の状況
- しつけの状況
- 過去の賃貸住宅での飼育実績
以前の大家や不動産管理会社から推薦状をもらえる場合は、Pet CVと一緒に提出するとよいでしょう。
内見でフェンスや床材を確認する
犬を飼う場合は、庭の広さだけでなく、フェンスの高さや隙間、門の施錠方法も確認します。
室内では、カーペットや床材の状態、ペットが出入りできる場所、近隣住宅との距離なども確認しておきましょう。
物件がペットの飼育に適していることを具体的に説明できれば、大家から同意を得やすくなります。
賃貸物件を探す方法は、ニュージーランドで賃貸物件を探す方法|Trade Me Propertyなど住宅検索サイトを解説で解説しています。
ペットによる損傷は入居者が修理費を負担する
ペットが賃貸住宅を傷つけた場合、入居者はPet Bondの金額を超えていても、必要な修理費を負担する可能性があります。
Pet Bondを支払っていれば、それ以上の費用を負担しなくてよいという制度ではありません。
通常の劣化とペットによる損傷は区別される
入居者が責任を負うのは、Fair wear and tear(通常使用による自然な劣化)を超えるペットによる損傷です。
次のような損傷が考えられます。
- ペットが床やドアをひっかいた傷
- カーペットの汚れや強い臭い
- 庭やフェンスの破損
- ペットが壁や設備をかじった跡
- 排泄物による床や壁の損傷
賃貸契約書に複数の入居者が記載されている場合は、ペットの飼い主だけでなく、契約者全員がペットによる損傷について責任を負います。
大家から合理的な飼育条件を提示されることがある
大家はペットの飼育を認める際に、物件やペットに応じた合理的な条件を設定できます。
- Pet Bondを支払う
- 大家や業者が物件へ入るときはペットを別の場所へ移す
- ペットが敷地外へ出ないように管理する
- 退去時にカーペットを専門業者へ依頼して清掃する
入居者が条件に同意しない場合や、以前に飼育条件を守らなかった場合は、大家がペットの飼育を拒否できることがあります。
入居時に物件の状態を記録しておく
入居前には、床や壁、カーペット、庭、フェンスなどの状態を写真や動画で残しておきましょう。
すでにある傷や汚れをProperty Inspection Report(入居時の物件状態確認書)に記載しておけば、退去時にペットが付けた傷と判断されるトラブルを防ぎやすくなります。
ペットと暮らせる賃貸住宅を早めに探そう
ニュージーランドでは、大家の同意を得れば賃貸住宅でもペットを飼うことができます。
2025年12月1日からは、大家がペットの飼育を拒否する場合に正当な理由が必要になりました。一方、入居者は最大で家賃2週間分のPet Bondを求められることがあります。
ペットと一緒に移住する場合は、Pets OK(ペット可)やPets negotiable(ペット相談可)の物件を早めに探し、ペットの情報や飼育実績を伝えられるように準備しておきましょう。
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