ニュージーランドの銀行口座は日本から開設できる

ニュージーランドへ移住する場合、銀行によっては日本にいる段階からニュージーランドの銀行口座開設を申し込むことができます。
例えばBNZ(Bank of New Zealand)では、ニュージーランドへ移住する人向けに、海外からオンラインで銀行口座を申し込めるサービスを提供しています。
申請が承認されると、日本にいる間にニュージーランドの口座へ海外送金することもできます。
ただし、日本から手続きをしただけで通常の銀行口座としてすべての機能を利用できるわけではありません。
BNZの場合、日本から口座へ入金することはできますが、ニュージーランド到着前は出金できません。到着後にBNZの支店で本人確認を行い、口座を有効化すると、支払いや出金など通常の銀行サービスを利用できるようになります。
富裕層向けのプライベートバンクについては、ニュージーランドの富裕層向け銀行はどこがおすすめ?プライベートバンクを比較で解説しています。
日本から口座を準備しておくメリット
- 移住前からNZの銀行口座を準備できる
- 日本から事前に資金を送金できる
- NZ到着後の銀行手続きを減らせる
- 家賃や生活費など、移住直後に必要なお金を準備しやすい
まとまった資金をニュージーランドへ移す予定がある場合は、渡航直前に銀行口座を準備するのではなく、利用する銀行や海外送金の方法を早めに検討しておくとよいでしょう。
ニュージーランドの主要銀行は4つ
ニュージーランドには複数の銀行がありますが、特に規模が大きいのがANZ・ASB・BNZ・Westpacの4行です。
ニュージーランド準備銀行(RBNZ)によると、この4行で国内の銀行融資の約84%を占めています。
NZ主要4銀行を比較
| 銀行 | 特徴 | 海外からの口座開設・準備 |
|---|---|---|
| ANZ | NZ最大手クラス。個人・法人・住宅ローンなど幅広い | 移住者向けMigrant Bankingあり |
| ASB | 大手銀行のひとつ。オンライン・アプリでの銀行サービスも充実 | 日本を含む海外からオンライン申請可能 |
| BNZ | Bank of New Zealand。移住者向け口座開設サービスあり | 海外からオンライン申請可能 |
| Westpac | NZの主要銀行のひとつ。移住者向けサービスあり | 条件により渡航180日前から準備可能 |
ASBでは、居住国などの条件によって手続き方法は異なりますが、海外からオンラインで口座開設を申し込むことができます。日本など一部の国から申請する場合は、パスポートをTrusted Referee(認められた第三者)により認証してもらう手続きが必要になる場合があります。
BNZも海外からオンラインで申請でき、ニュージーランド到着後に口座を有効化する仕組みを用意しています。Westpacは条件によって移住の最大180日前から口座を準備できます。
なお、ニュージーランドにはこの4行以外にもKiwibankやTSBなどの銀行があります。RBNZには2026年8月時点で26行が登録されています。
ニュージーランドでの住まいについてはこちらの記事で解説しています。
【ニュージーランド移住】家族に合う都市は?主要都市の特徴を比較
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日本から銀行口座を開設するために必要な書類
ニュージーランドの銀行口座を日本から開設する場合、銀行によって細かな条件は異なりますが、本人確認や住所確認のための書類が必要になります。
例えばASBでは、海外から申請する場合、外国のパスポート、対象となるビザ、海外の住所を証明する書類などが必要です。
主に準備しておきたい書類・情報
| 書類・情報 | 内容 |
|---|---|
| パスポート | 有効な日本のパスポート |
| ビザ | NZでの滞在資格を確認できるビザなど |
| 住所証明 | 銀行取引明細書、電気・ガスなどの請求書など |
| 税務上の居住地 | 日本・NZなど、税務上どの国の居住者に該当するか |
| 納税者番号 | 税務上の居住国のTax Identification Number(TIN)など |
日本に住んでいる段階では、ニュージーランドの住所証明が用意できないケースもあります。その場合でも、銀行によっては日本の住所を証明する書類を利用できます。
BNZでは、海外からNZへ移住する人の住所証明として、海外銀行の取引明細書や確認書、電気・ガス・水道・インターネットなどの請求書などを認めています。
また、ニュージーランドの銀行では口座開設時にTax residency(税務上の居住地)について確認されます。海外の税務上の居住者に該当する場合は、その国の納税者番号などを求められることがあります。
なお、銀行や申請者の状況によって追加書類を求められる場合があるため、実際に申し込む銀行の最新条件を確認してから準備しましょう。
日本からニュージーランドの銀行口座を開設する流れ
銀行によって手続きは異なりますが、日本にいる間に口座開設を申し込む場合は、オンライン申請から始めるのが一般的です。
口座開設の基本的な流れ
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| ① 銀行を選ぶ | 海外からの口座開設に対応している銀行を確認 |
| ② オンラインで申請 | 氏名・住所・ビザなど必要な情報を入力 |
| ③ 必要書類を提出 | パスポートや住所証明などを提出 |
| ④ 本人確認 | 銀行が本人確認や申請内容を審査 |
| ⑤ 口座開設 | 審査が完了すると口座情報が発行される |
| ⑥ NZ到着後の手続き | 必要な銀行では支店などで本人確認・有効化を行う |
銀行によって、「日本からどこまで手続きを完了できるか」が異なります。
例えばBNZでは海外から申請して口座を開設できますが、通常利用するにはニュージーランド到着後に支店を訪れて口座を有効化します。
一方、ASBは条件を満たす申請者について、ニュージーランド到着前に本人確認まで完了した銀行口座を開設できると案内しています。
そのため、「日本から口座開設できる銀行」というだけで選ぶのではなく、渡航前にどこまで手続きを完了できるのかも比較しておくとよいでしょう。
ニュージーランド到着後に必要な手続き
日本から銀行口座を開設していても、ニュージーランド到着後に追加の本人確認や口座の有効化が必要になる場合があります。
例えばBNZでは、海外から開設した口座を通常利用できる状態にするため、ニュージーランド到着後に支店で本人確認を行います。
到着後に確認しておきたいこと
- 口座の有効化や本人確認
- デビットカードの受け取り
- インターネットバンキング・銀行アプリの設定
- ニュージーランドの住所や電話番号など登録情報の更新
銀行によって必要な手続きは異なるため、日本から口座を開設した際に「ニュージーランド到着後に何をする必要があるか」まで確認しておくと安心です。
特にデビットカードは、スーパーでの買い物やオンライン決済など日常生活で利用する機会が多いため、到着後早めに利用できる状態にしておくと便利です。
ニュージーランドではどの銀行を選べばいい?
主要銀行を選ぶときは、普段使う口座の手数料だけでなく、まとまった資金を預ける場合のTerm Deposit(定期預金)金利も比較しておくとよいでしょう。
主要銀行の手数料・定期預金を比較
| 銀行 | 日常口座の月額手数料 | 定期預金の最低預入額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ANZ | Go account:NZ$0 | NZ$10,000 | 大手。定期預金は手数料なし |
| ASB | Everyday account:NZ$0 | NZ$5,000 | 日常口座の基本・取引手数料が無料 |
| BNZ | YouMoney:NZ$0 | 商品による | YouMoneyは通常取引手数料も無料 |
| Westpac | 口座による | NZ$5,000 | 2026年7月時点で定期預金金利が主要行の中でも高水準 |
ANZのGo accountは月額手数料が無料で、電子取引にも通常の取引手数料はかかりません。ASBのEveryday accountとBNZのYouMoneyも月額手数料は無料です。
定期預金では最低預入額にも違いがあり、ANZはNZ$10,000、ASBとWestpacはNZ$5,000から利用できます。
金利は頻繁に変更されるため、実際に預ける際は各銀行の最新金利を確認する必要があります。
日本から銀行口座を準備してニュージーランド移住をスムーズに
ニュージーランドの銀行口座は、銀行によっては日本にいる段階から開設手続きを進めることができます。
例えばASBでは、海外からオンラインで申請でき、条件を満たせば渡航前に本人確認まで進めることができます。BNZも海外から口座開設を申請でき、ニュージーランド到着後に支店で口座を有効化する仕組みがあります。
口座開設に必要な書類や、渡航前にどこまで手続きできるかは銀行によって異なります。そのため、移住が決まったら早めにANZ・ASB・BNZ・Westpacなどを比較し、自分の資金管理に合った銀行を選んでおくとよいでしょう。
また、まとまった資金をニュージーランドへ移す場合は、普通預金だけでなく定期預金や外貨口座なども含めて検討できます。ASBなどでは日本円を保有できるForeign Currency Account(外貨口座)も提供されています。
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